「Claude Codeをインストールしたけど、結局どう使えばいいの?」 「基本操作はなんとなく分かったけど、プロが使ってるテクニックが知りたい」
この記事は、そんなあなたのための使い方マスター教本です。
基本3モードの使い分けから、プロンプトの書き方、CLAUDE.md設定、サブエージェント連携、ベストプラクティスまで、実務で本当に役立つ機能だけを厳選して解説します。
まだインストールしていない方は、先にClaude Codeの始め方完全ガイド(30分で動かせる)で環境を整えてからお戻りください。
- Claude Codeの3つの動作モードと使い分け
- 失敗しないプロンプトの書き方
- ファイル編集を任せる時のコツ
- CLAUDE.mdで「自分専用ルール」を設定する方法
- サブエージェントで仕事を分業する
- プロが実践しているベストプラクティス5選
Claude Codeの動作モード(パーミッションモード)
Claude Codeには複数のパーミッションモードが用意されています。これは「どこまで自動で作業を進めて良いか」を決める設定です。最初は次の3つを覚えれば十分。
| モード | 公式名 | 役割 | こんな時に使う |
|---|---|---|---|
| デフォルト | default |
各操作の前に毎回確認を求める | 普段の作業(最も安全) |
| プラン | plan |
読み取り専用で計画書だけ作成し、実装は行わない | 大きな変更・破壊的操作の前 |
| オートアクセプト | acceptEdits |
ファイル編集・簡易コマンドを自動承認 | 慣れたあと作業を高速化したい時 |
これら以外にも auto dontAsk bypassPermissions など計6種類のモードがありますが、初心者は上の3つで十分です(残りはCI/CDやコンテナ環境などの上級用途)。
切り替え方法
- CLI版:入力欄で Shift+Tab を押すたびにモードが循環します
- Desktop / VS Code版:画面上のモードセレクタボタンで選択
- 単発でプランモードを試す:
/plan <プロンプト>で1回だけプラン実行
最初はデフォルトのまま使い、慣れてきたらShift+Tabでオートアクセプトに切り替える流れがおすすめです。
最初に押さえる必須コマンド10選
Claude Codeのセッション中は、/ で始まるスラッシュコマンドでツールを呼び出せます。100種類近く用意されていますが、コーチ・士業など非エンジニアの実務でまず覚えるべきは下の10個だけ。これさえ押さえれば日常業務の8割はカバーできます。
| コマンド | 説明 | いつ使うか(業務シーン例) |
|---|---|---|
/help |
利用できるコマンド一覧を表示 | 「あれ、なんてコマンドだっけ?」と詰まった時の最初の一手 |
/init |
作業フォルダに CLAUDE.md(プロジェクト用ルールファイル)を初期生成 |
新規案件フォルダで作業を始める時。顧客ごと・案件ごとの口調や前提を仕込む土台になる |
/clear |
会話をリセットして新規セッション開始(過去ログは /resume で戻れる) |
顧客Aの作業から顧客Bの作業に切り替える時。文脈の混線を防ぐ |
/compact |
会話をその場で要約してコンテキストを圧縮 | 長い分析セッションの途中で「重くなってきた」時。話の流れは維持したまま軽量化 |
/model |
使うモデル(Sonnet / Opus / Haiku)を切り替え | 重い分析はOpus、ルーティン作業はSonnet、軽い分類はHaikuと使い分けてコスト最適化 |
/cost |
現在のセッション消費量・プラン上限・残量を表示(/usage の別名) |
月末・週末に「今月どれだけ使った?」を確認。/stats も同じ |
/agents |
サブエージェントの作成・管理 | 複数顧客のリサーチを並列で走らせたい時の入口 |
/permissions |
ツールごとの許可・確認・拒否ルールをUIで管理 | 「このフォルダは絶対に触らせない」を明示設定したい時 |
/resume |
過去の会話セッションを呼び戻す(/continue も同じ) |
昨日途中まで進めた相談の続きを今日やる時 |
Shift+Tab |
パーミッションモードを循環切替(default → acceptEdits → plan) | 慣れてきて「いちいち確認されるのがダルい」となった時、サクッと作業モードへ |
全部覚えなくてOKです。まず /help・/clear・/init の3つから。困ったら `/help`、頭をリセットしたい時は `/clear`、新案件を始める時は `/init` ── この3点セットで日常作業の入口は十分に回ります。
特に /init は侮れません。事務所ごと・顧客ごとに 「敬語のトーン」「使ってOKな専門用語のレベル」「最終チェックは必ず人間がやること」 といった前提条件をCLAUDE.mdに書き込んでおくと、毎回プロンプトに同じ指示を書く手間がなくなります。
プロンプトの書き方コツ
Claude Codeから良い結果を引き出すには、プロンプトの書き方が9割です。コツは3つ。
コツ1:構造化して書く
ダラダラ書くのではなく、箇条書き+見出しで構造化すると精度が跳ね上がります。
「顧客リストから先月連絡してない人を出して、メアドだけ抽出して、CSVで保存しといて、そのあとそれを使ってメール送信用のテンプレも作って」
顧客リスト(customers.xlsx)から、以下を実行してください。
- 「最終連絡日」が2026-03-29以前の人だけを抽出
- 抽出した人のメールアドレスのみを
contact_list.csvに保存 - そのCSVを使った一斉メール用テンプレートを
mail_template.txtに作成
各ステップ完了ごとに報告してください。
コツ2:制約を明示する
「やってほしくないこと」を最初に伝えておくと、暴走を防げます。
- 「既存のファイルは絶対に上書きしないこと」
- 「メールは下書き保存だけ。送信はしないこと」
- 「データベースには触れないこと」
コツ3:例を見せる
期待する出力例を1つ見せると、理解度が劇的に上がります。
「こういう形式の表で出力してください。例: | 名前 | 最終連絡日 | 経過日数 | | 山田 | 2025-12-01 | 150日 | 」
ファイル編集を任せる時の注意
Claude Codeの強みは「自分のPCのファイルを直接編集できる」ことですが、ここに落とし穴もあります。
- バックアップを取る 大事なファイルは別フォルダにコピー
- Gitでバージョン管理 ITに慣れてきたらこれが最強の安全網
- プランモードで計画を見てから実行 いきなり実行させない
- 少しずつ任せる 最初から100ファイル一括ではなく、1ファイルから
私自身、慣れてきた頃に「全部の.htmlを書き換えて」と雑に頼んで意図しないファイルまで上書きされた経験があります。プランモードで一度確認するクセをつけてください。
CLAUDE.mdで「自分専用ルール」を設定する
Claude Codeにはプロジェクトごとのルールファイルを持たせられます。それが CLAUDE.md です。
ルールファイルに書いた内容は、その作業フォルダで作業する間ずっと参照されます。たとえばこんな指示を入れておけます。
- このプロジェクトの返信メール文体は「丁寧だが堅すぎない」で統一
- 顧客名は必ず実名ではなく「Aさん/Bさん」と匿名化
- 金額の数字は3桁区切りで表示
- 毎回作業終わりに変更内容を
log.mdに追記
これを書いておけば、毎回プロンプトに同じ指示を書く手間がなくなります。自分のスタイルを覚えさせる魔法の書みたいな存在です。
サブエージェントで仕事を分業する
「同時に3つのリサーチを走らせたい」「複数のファイルを並列で編集したい」――そんな時はサブエージェント機能の出番です。
メインのClaude Codeが司令塔となり、複数の子エージェントに仕事を割り振ります。/agents コマンドで子エージェントの作成・管理ができ、自然な指示文の中で「○○のサブエージェントに××を任せて」と書けば呼び出せます。
- 競合調査:3社のサイトを同時並行で分析させる
- 記事リサーチ:5つのキーワードで同時に情報収集
- 翻訳:日英中3言語を並列で翻訳
- レビュー:1つのコードを別の視点で複数回チェック
慣れてきてから手を出す機能ですが、覚えると作業時間が3〜5倍速になります。
ベストプラクティス5選
最後に、Claude Codeを長く使う中で固まってきた実務の鉄則を5つ。
- 毎回、最初に「目的」を1行で伝える 「○○を達成するために、××してほしい」
- 大きな変更の前は必ずプランモード 計画を見てから実行で事故防止
- CLAUDE.mdに「自分の好み」を貯めていく 使うほど精度が上がる仕組み
- こまめに「ここまでで一旦コミット」と頼む Gitで変更履歴を残す
- 分からないことはClaude自身に聞く 「この機能の使い方教えて」で全部答えてくれる
やりがちな失敗パターン5選
ベストプラクティスの裏返しとして、初心者がほぼ全員やる失敗を5つ整理しました。先に「型」を知っておけば、同じ穴にハマらずに済みます。
失敗1:CLAUDE.mdなしで雑な指示を投げる
新規フォルダでいきなり「クライアント向けの提案書を作って」とだけ送る。出てきた文章は敬語のトーンも業界用語のレベルもバラバラ、結局自分で全部書き直すハメに。
- 何が問題か:Claudeはこのフォルダで「誰向け/どんな文体/何をしてはいけないか」を一切知らない状態。情報ゼロから書くので品質がガクッと落ちる
- どう回避するか:作業開始時に
/initでCLAUDE.mdを生成し、「敬語は丁寧だが堅すぎない」「金額は3桁区切り」「断定表現は避ける」など自分の事務所の常識を3〜5行書き込んでから本作業に入る
失敗2:プランモードを使わずいきなり編集させる
「全クライアントの請求書テンプレを最新フォーマットに置き換えて」と指示。デフォルトモードのままで`acceptEdits`を有効化していたため、想定外のファイルまで上書きされ、過去案件の請求書が消えた。
- 何が問題か:オートアクセプト中は「どのファイルを触るか」の確認をスキップする。範囲がブレた瞬間、復旧できない上書きが発生する
- どう回避するか:大きい変更の前は Shift+Tab で
planモードに切替 → 計画書だけ作らせて目視 → 問題なければ通常モードに戻して実行。/plan <指示>で1回だけプランモードを試すこともできる
失敗3:大きな仕事を1プロンプトで丸投げする
「顧客リストの整理、未払い顧客への督促文作成、来月の予約スケジュール組み、そのあと業務報告書まで全部やって」と一気に投げる。途中でClaudeが文脈を見失い、督促文の宛先が混線。
- 何が問題か:1セッションで扱える文脈には上限がある。話題が4つも5つも積み重なると、Claudeが「いま何の作業中か」を取り違える
- どう回避するか:作業を1〜2タスクごとに区切る。1タスク終わったら成果物だけ確認 → 次のタスクへ。並列でやりたい時は
/agentsでサブエージェントに分業させる
失敗4:/clear を使わず長時間ダラダラ続ける
朝から夕方まで同一セッションで顧客A〜Eの相談を順番にこなす。後半になると「あれ、今どの顧客の話だっけ?」とClaudeが混乱、トークン消費もどんどん膨らむ。
- 何が問題か:会話が長くなるほどコンテキストウィンドウが圧迫され、応答精度が落ちる+無駄なトークン課金が発生する
- どう回避するか:顧客や案件が変わるタイミングで
/clearで会話をリセット。流れを残したまま軽くしたいだけなら/compactで要約圧縮。前のセッションに戻りたければ/resumeで呼び戻せる
失敗5:公式情報を確認せず古い記事を信じる
「Claude Codeはスマホ単体でも使える」と書かれた半年前のブログ記事を信じて環境構築を進める。実際の最新仕様では対応OS・必要環境が違っていて、手戻りが発生。
- 何が問題か:Claude Codeは更新が速く、モデル名・料金・対応プラットフォーム・コマンド体系が3〜6ヶ月で変わる。SNSやブログは陳腐化していることが多い
- どう回避するか:仕様確認は必ず公式ドキュメント(
code.claude.com/docsまたはdocs.claude.com)を一次ソースにする。Claudeに「最新の仕様、公式から確認して教えて」と頼めば、Web検索で公式を引いて答えてくれる
- 「まずプランモードで」
- 「終わったら一旦コミットして」
- 「公式ドキュメントで確認して」
よくある質問(FAQ)
現在のClaudeは日本語の精度が非常に高いため、無理に英語を使う必要はありません。日本語で構造化して書く方がトータルの効率は上です。
コンテキストウィンドウは200K〜1Mトークン(モデルとプラン設定で変わる)です。日本語なら数十万文字〜100万字超を一度に読み込ませることが可能で、書籍1冊(10〜20万字)程度なら問題なく処理できます。
具体的にはSonnet 4.6で標準200Kトークン、Opus 4.7で1Mトークン。ProでもOpus 4.7なら/extra-usageオプションで1Mに拡張できます。
同じセッション内では覚えていますが、セッションを終了すると忘れます。覚えておいてほしいことは CLAUDE.md に書いておくか、memory機能を使ってください。
CLI版で最初に覚えるべきは次の4つです。
Shift+Tab:パーミッションモードの循環切り替え(デフォルト → オートアクセプト → プラン)Esc:Claudeの応答を停止(誤った方向に走り出した時の緊急ブレーキ)↑:直前のプロンプトを呼び出しCtrl+C:処理の強制中断(プロセスごと止める)
Desktop版・VS Code版では Shift+Tab の代わりに画面上のモードセレクタボタンで切り替えます。Esc は同じく応答停止です。
大きすぎるファイルを一度に読ませようとしている可能性があります。プランモードで「どのファイルを読むか」を確認してから実行すると改善します。
1ヶ月で使いこなす学習ロードマップ
「結局どこから手を付けて、どこまで行ければ卒業?」――そんな声に応えて、コーチ・士業・個人事業主が1ヶ月で実務投入できる状態まで持っていくマイルストーンを3段階に分けて示します。
Day 1(最初の30分)|とにかく1往復させる
- Claude Codeを起動し、ログインを済ませる
/helpでコマンド一覧を眺める- 適当なテキストファイル(メモ・議事録など)を1つ用意して「これ要約して」と頼む
/clearで会話をリセットしてみる
- 達成状態:Claude Codeが自分のPCで動き、最低1ファイルを読み込ませて応答が返ってきた
- 卒業の合図:「あ、これ普通に会話で頼めるんだ」と腑に落ちた瞬間
- 業務文脈の例:コーチなら前回セッションの議事録を要約、士業なら契約書の要点を3行にまで頼んでみる
Week 1(最初の1週間)|CLAUDE.mdとプランモードを使いこなす
/initで作業フォルダにCLAUDE.mdを作る- 自分の業務ルール(敬語のトーン/使ってはいけない表現/顧客名の匿名化ルール等)を3〜5行書き込む
- 毎日1〜2タスクを「Shift+Tab → plan モード」で実行 → 計画確認 → 実行のサイクルを体に染み込ませる
/clearと/compactの使い分けを覚える
- 達成状態:「自分の事務所の常識」がCLAUDE.mdに蓄積され、毎回ゼロから指示を書く必要がなくなる
- 卒業の合図:「あ、これ、もうClaudeが私の文体を覚えてる」と感じた瞬間
- 業務文脈の例:
- コーチ:クライアントごとのフォルダに「セッションログの要約形式」「フィードバックメモのテンプレ」をCLAUDE.mdで定義
- 士業:「金額は3桁区切り」「依頼者は『○○様』表記で統一」「最終チェックは必ず人間」を全フォルダ共通ルールに
Week 2-4(2週目〜1ヶ月目)|業務テンプレ化+分業
- 毎週繰り返している作業(顧客フォロー文・請求書下書き・週報まとめ等)を1つずつClaudeにテンプレ化させる
/agentsでサブエージェントを試し、複数顧客の調査を並列で走らせる- 失敗パターン5選を読み返して、自分の作業で同じ穴にハマっていないか点検
- 仕様の不明点はClaude自身に「公式ドキュメントを引いて答えて」と頼む
- 達成状態:定型業務の半分以上をClaude Code経由で回せるようになり、手作業の時間が週5〜10時間単位で浮く
- 卒業の合図:「Claude Codeなしの業務フローには戻れない」と感じた瞬間
- 業務文脈の例:
- コーチ:3クライアントのセッション記録を3つのサブエージェントで並列分析→自分は最終所感だけ書く
- 士業:判例・条文の事前リサーチをサブエージェントに任せ、自分は依頼者対応に集中
「Claude Codeを使う前と比べて、同じ作業を半分の時間でこなせている」状態がゴール目安です。ここまで来れば、料金プラン(Pro / Max)の選定や、MCP・Skillsといった応用機能への自然な入り口も開きます。焦らず、Day 1から順に踏んでください。
まとめ
- 3つのモード(通常/Plan/Agent)を理解して使い分ける
- プロンプトは「構造化+制約+例示」で書くと精度が跳ね上がる
- ファイル編集はバックアップ+プランモード確認で事故ゼロ
- CLAUDE.mdで自分専用のルールを蓄積していく
- 大きな仕事はサブエージェントで分業すると速い
Claude Codeは、使えば使うほど自分専用にカスタマイズされていくツールです。今日学んだ基本を実務で1週間試してみてください。1週間後には、もう手放せなくなっているはずです。
「自分の使い方ならProプランで足りるかな?」と気になった方はClaude Codeの料金プラン完全比較で、まだ動かしていない方は始め方ガイドからどうぞ。